FRPタンクの構造設計
耐震設計の必要性
1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災など地震の多い日本では、様々な設備機器においても構造設計が非常に重要視されております。
地震後にも機能を果たすことが期待されているタンクや配管の損傷が機能喪失にならないように耐震設計することが必要となります。
FRPタンクの構造計算に関しては、設置状況を考慮して、外荷重を想定し、その荷重の下で応力計算を行います。
適切な安全率で安全性・信頼性を確認するものとなります。
特に自由表面を有するFRPタンクは、液の揺動(スロッシング)による影響を受けることを考慮した設計やタンクと基礎を固定するアンカーボルトの設計など安全対策が非常に重要となります。
また、タンクを支持する架台や水圧を受ける鋼材も構造モデルを想定して安全に働くように設計いたします。
そこで、FRP製タンクの構造設計においては、
『FRP水槽構造設計法(1996年版) 社団法人強化プラスチック協会』
『建築設備耐震設計・施工指針(2014年版) 一般財団法人日本建築センター』
『鋼構造設計基準 日本建築学会』
などに準拠した設計を行っております。